【感想】「猿の惑星:新世紀 ライジング」を観てきた【映画】
前作、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』から10年後の世界を描いた作品。前作も満足できる内容でしたが、今作も堪能してきました!
あらすじ
自らが生み出したウイルスによって、人類の90パーセントが死滅した2020年代の地球。サンフランシスコでは、かろうじて生存している人類と驚異的な遺伝子進化を遂げた猿たちのコミュニティーがゴールデンゲートブリッジを挟んで存在していた。人類のコミュニティーでは、衰退を食い止めるためにも、猿たちと対話すべきだとする者、再び人類が地球を支配するべきだとする者たちが、それぞれの考えに従って動き出す。一方、猿たちを率いるシーザー(アンディ・サーキス)は、人類と接触しようとせずに文明を構築していた。
知性を身につけ進化を続ける猿たち。それはまた人間に近づくことでもあり、人間同様いろんな考えや行動を起こす猿たちも生まれてくることは必然なんでしょう。
人間と接触することで起こる危機感に対する考え方の違いで猿同士の対立も引き起こしてしまう。
これまでの「猿の惑星」でも見られるように、人間社会の問題点を反映させるようなテーマが今作でも根底にあります。
知性や文明を構築する能力を身につけても愚かな行動をしてしまうのはなぜなのか?
始まってしまった人間と猿との争いは戦争へと発展していく。お互いやりたくない戦争だとわかっていながら止めようがない。
人間だろうが猿だろうが、その時代、世界を支配するものは結局エゴによって同じ過ちを繰り返していってしまうと予見してしまった。負のループが続くのではないかと・・・
なるべく人間とは争いを起こさず関わることを避けてきた猿側のボス「シーザー」。終始、人間と仲間である猿との間で揺れる心情・苦悩がよく表現されている。
さらにシーザーの妻、息子、赤ちゃんと家族の存在もいっそう人間に近い感情の起伏を感じさせる要素の一つになってます。
とまあ、薄っぺらい評論みたく書きましたが本当は「シーザーやっぱカッケー!強えーー!」とか思いながら観てたりもしました。(笑)
まとめ
問答無用のクラシック オリジナル「猿の惑星」のインパクトが強すぎて、その後のシリーズはパッとしなかったけど、前作からの新シリーズでそのイメージは払拭できたんじゃないでしょうか。
あと、オリジナルの「猿の惑星」や前作「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」を観てなくても楽しめますが、出来れば創世記は観ておいたほうがいいかもしれません。シーザーと反旗をひるがえすコバの人間に対する感情の違いの理由を理解できるはずです。
続く第3作の制作も決定してるみたいなので、そちらも楽しみですね!
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